白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 心理テスト法II |   | |
担 当 者 | 金 愛慶・佐久間路子 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 心理テスト法IIは,「心理診断(金 愛慶)」と「知能・発達検査(佐久間路子)」の2分割の授業を受講者が2グループに分かれ,6回ずつ,交互に受講する形式で行われる. 「心理診断(金 愛慶)」の学習目標 :心理診断とは、主に投影法の心理検査(ロールシャッハ・テスト、TAT、など)による精神障害の分類と鑑別を意味していた。しかし、人格の臨床心理学的研究が進むに連れ、さまざまな診断的心理検査が開発されるようになり、心理診断は精神障害の分類と鑑別に留まらず、心理療法と結びつき、症状やその原因、治癒状況などを診断するまでにその意味が広がってきている。この講義では、投影法を中心とした代表的な心理検査を学習することによって心理診断の実践における知識と技術の習得をめざす. 「知能・発達検査(佐久間 路子)」の学習目標 :知能検査および発達検査の解説および実習を行う。まず知能検査および発達検査について,歴史や目的,その種類について解説する。実習では,2種類の個別式知能検査(田中ビネーⅤ,WAIS-R)と,発達検査(MCCベビーテスト,言語理解能力に関する検査(PVT))を実施し,各検査の特徴を理解する。さらに検査の解釈および利用する上での注意点も説明する。 ◆授 業 計 画 「心理診断(金 愛慶)」の授業計画: 第1回 ロールシャッハ法による心理診断I:実施法とスコアリング・システム(片口式)の紹介 第2回 ロールシャッハ法による心理診断II:スコアリングの紹介(レポート課題:事例のスコアリング) 第3回 ロールシャッハ法による心理診断III:事例によるスコアの整理方法と解釈の紹介 第4回 TATによる心理診断I:実施法のガイダンスと学生間のTATの実施1 第5回 TATによる心理診断II:学生間のTATの実施2 第6回 TATによる心理診断III :事例によるTATの解釈の紹介(レポート課題:学生各自のTAT解釈) 「知能・発達検査(佐久間 路子)」の授業計画: 第1回 知能検査と発達検査の解説 第2~4回 知能検査の実施および解釈(田中ビネーⅤ,WAIS-R) 第5~6回 発達検査の実施および解釈(MCCベビーテスト,PVT) ◆成 績 評 価 レポートと平常点 ◆テ キ ス ト 心理検査の理論と実際 花沢成一他(著) 駿川台出版社 ◆参 考 書   ◆担当教員から一言 「心理テスト法II」の履修者は,「心理テスト法I」を受講した学生が望ましい |