白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 対人心理学 |   | |
担 当 者 | 倉澤 寿之 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 他者がいることによって受けるさまざまな影響や、他者との間に起こるさまざまな心理学的プロセスを学び、他者と自己とのかかわりについて理解を深めます。 ◆授 業 計 画 1.オリエンテーション・社会心理学とは 授業の方針や講義の概要について説明します。 2.他者がいることによる効果・社会的抑制と援助行動 他者がそばにいるというだけで、私たちは非常に多くの影響を受けているのですが、ふだんあまり気づくことはありません。そういった隠れた影響について話します。 3.人にあたる・攻撃性 他者を身体的・精神的に傷つける行為について、様々な側面から考えてみます。 4.他者をどう見るか(1)印象形成 他者から受ける印象がどのように出来上がっているのかを考えます。 5.他者をどう見るか(2)原因帰属 他者の行為を見たとき、私たちはその人がなぜそのようなことをするのかという原因を考えようとします。そのメカニズムについて考えます。 6.自分を見つめる・自己意識 「自分」を意識することは、他の動物にはほとんど見られない、人間だけの特徴です。この自己意識が私たちの行動とどのようにかかわっているのかを見ていきます。 7.自分を知る・自己知覚 「自分のことは自分がいちばんよくわかる」と思っているものですが、果たしてそうでしょうか。私たちが自分のことを知るようになるプロセスを考えてみます。 8.自分を見せる・自己呈示 「自分が他者からどのように見えるか」は誰にとっても気になるところですし、実際私たちは意識的にも無意識的にも他者からの見え方をコントロールしようとしています。そのための数々の「技」(?)をご紹介します。 9.グループを作る・リーダーシップ 集団で何かをするとき、リーダーの存在は非常に重要です。集団とリーダーシップについて考えます。 10.表情を読む・ノンバーバルコミュニケーション 私たちのコミュニケーションは、言葉によるものが重要ですが、それ以外の部分に支えられている側面も、実は大きいのです。表情や視線などで交わされている情報について考えます。 11.人に近づく、離れる・空間行動 私たちが他者との間に無意識的に維持している距離の意味を考えます。また、動物と同じような「なわばり行動」についても紹介します。 12.非言語的行動と嘘 嘘をついたときに現れる変化や、犯罪捜査との関連などをお話しします。 ◆成 績 評 価 マークシート方式による筆記試験(持ち込みなし) ◆テ キ ス ト 特に指定しません。 ◆参 考 書 初回の授業でいくつか紹介します。 ◆担当教員から一言 規定回数以上出席しなかった場合、期末試験の受験資格を与えません。出席回数については、きわめて機械的に判断しますので、注意してください。 |