白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 老人・障害者の心理 |   | |
担 当 者 | 安藤 孝敏・堀江まゆみ | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 担当=安藤孝敏(老人)、堀江まゆみ(障害者) 《老人》 本講義のねらいは老年期の心理を理解することである。年齢をとれば誰にでも起きる正常な加齢変化と、病気などが原因で起きる病的な加齢変化とを区別して、現実におこっている加齢変化(老化)を偏見なく理解できるようにする。また、生涯発達の枠組みの中で、老年期の発達を学んでゆく。 《障害者》 基本的な発達障害の基礎(定義、原因、行動特性)について学習しよう 障害のある人の心理と行動特性について、具体的な場面をVTRで追いながら、考察しよう ◆授 業 計 画 《老人》 1 老年心理学の歴史・高齢社会のもたらしたもの 高齢者の心理を学ぶにあたり、加齢変化や老年期などの概念と理論、老年心理学の歴史、高齢社会の現状などについて学ぶ。 2 高齢期の疾患と身体・生理機能の老化 高齢期におこりやすい身体疾患、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などの感覚機能の加齢変化、および運動機能の加齢変化などについて学ぶ。 3 高齢者の記憶 記憶の加齢変化の特徴について学び、記憶の低下による失敗を少なくするにはどうしたらよいか、考える。 4 高齢期の知能・創造性・知恵 生涯を通じて知能はどのように発達するのか,生涯発達的視点にたって理解する。また高齢期の創造性,知恵にいても学んでゆく。 5 人格と加齢・高齢期の適応 人格が成人期以降、どのような発達・変化をするのか生涯発達的視点にたって理解する。 6 死と死にゆく過程 死にゆくプロセスについて学び、人間として尊厳に満ちた死を迎えるにはどうしたらよいか、また残された人々のこころをどのように理解したらよいかについて考える。 7 高齢期の家族と対人関係 高齢期の家族関係、対人関係について、モデルや研究成果をふまえながら理解する。 《障害者》 この講義では、授業内容は大きく2つに分かれます。 1 基本的な発達障害の基礎(定義、原因、行動特性)について学びます (1)ダウン症候群 (2)自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害 (3)注意欠陥多動性障害(ADHD) (4)学習障害(LD) 2 障害のある人の心理・行動特性について、VTRを用いて考えます (1)自閉症の「問題行動」の背後にある意味を探る (2)コミュニケーション手段を失った人の「伝えたい」思い (3)重い障害のある人が集団で労働的活動することの意義を問う 1は講義形式で行い、2は受講者の発表形式を取りたいと思います。 ◆成 績 評 価 《老人》 講義への取組み方・レポート等から総合的に評価する。 《障害者》 授業態度と試験(テキストとノート、持ち込み可とする予定) ◆テ キ ス ト 《障害者》 太田昌孝編 発達障害児の心と行動 放送大学教育振興会 ◆参 考 書 《老人》 下仲順子(編) 老年心理学 培風館 西村純一(著) 成人発達の心理学 酒井書店 ◆担当教員から一言   |