白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 老人福祉論 高齢者の立場から考える老人福祉の追求
担 当 者 佐野 英司 開講時期 前後期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 高齢者の生活実態をしっかりと学び、その上に立って、高齢者主体の老人福祉制度と実践の追求を念頭に進めます。

◆授 業 計 画
 前期は、老人福祉についての基本的視点をしっかり身につけることを授業目標に進め、後期はケアのあり方など実践に即して学習していきます。また、介護保険をはじめ老人福祉制度については、前期実習前にその初歩を、本格的学習は後期の課題とします。
 前期
  1.老人福祉の社会的背景について学ぶ。
  2.老人福祉の理念・目的を学ぶ。
  3.老人のおかれている状況及び生活実態について学ぶ。
  4.介護保険制度をはじめ、現行および今後の老人福祉、老人保健の政策、制度について学ぶ。
  5.老人福祉、老人保健サービスの体系、事業内容及び活用手続き、具体的実践活動を学ぶ。
  6.老人福祉実践について具体的事例をもとに学び、ケアの在り方について考える。

 後期
  1.高齢者の人権を守るケアの在り方について学ぶ。
  2.在宅福祉への取り組み方、および地域社会との連携の意義と方法ついて学ぶ。
  3.家族やボランティアとの関わる意義と方法について学ぶ。
  4.施設運営の円滑化について学び、他業種との連携の意義と方法について学ぶ。
  5.福祉労働の在り方について学ぶ。
授業は、定時に始めます。授業の合間になるべく小グループによる話し合いを取り入れます。
一つの項目が終了する度に「まとめのレポートテスト」を授業内で書きます。


◆成 績 評 価
 定期試験は、レポートとします。授業は最初から聞いていないと理解が不十分です。
 したがって、遅刻は厳しくチェックします。
 評価は、平常点(遅刻、欠席、まとめのレポート)30%、試験(レポート)70%で、その総合点で評価します。


◆テ キ ス ト
 授業は、上記授業目標を具体化し、講議ノートを作成したいと思います。
 また、ビデオも活用します


◆参 考 書
 「すべての人にゆたかな老いを」  (文理閣)
 その他、授業中に適宜紹介します。また、参考論文はコピーして授業で使います。


◆担当教員から一言
 福祉専攻に進学したからといって、将来の進路に保育や児童福祉を志す学生も多いでしょう。それはそれでよいと思います。これからの保育者は単に子どものことを考えていれば良いのではなく子どもの家族の福祉、地域の福祉を学び、関心を持っていることが必修条件になってくるでしょう。この授業を通じてより幅広い視野にたった保育・福祉実践者への道を歩んでいただきたいと願っています。