白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 保育・教育相談研究  
担 当 者 村田保太郎 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 児童福祉法に定められた、保護者及び地域の子育て支援等における育児相談は幼稚園においても同様に時代の要請に応える保育・教育相談に期待されるものが大きい。そこで、カウンセリングの理論と実際について基礎的・基本的な理解を深め、カウンセリングマインドを持った対人援助のあり方とその方法について、ロールプレイング等の演習を通して具体的・実際的に役立つような実践的な学習を進める。

◆授 業 計 画
 この授業は短期集中です。(原則、毎週月曜日の2,3,4時限)
15回の授業を予定して、1回から2回は、保育・教育相談を必要としている背景や時代の要請について概括する。3回から5回まではカウンセリング理論及びその技法などについて基礎的・基本的な理解を深める。6回から9回までは、カウンセリング理論に基づいて子どもの気になる行動への対応、保護者に対する対応などについて理解をたかめ、事例に基づいて実際的に研究を進める。10回から14回まではロールプレイングを取り入れて、全員が相談者・被相談者の経験をする。その中から、対人理解を深める。15回は総括的な面での疑問・質問等を通して学習の再点検を行う。

第 1回 保育・教育相談を必要としている背景
第 2回 カウンセリング、保育・教育相談、カウンセリングマインドの持つ役割
第 3回 指導とカウンセリングマインドの関係
第 4回 ロジャースの「来談者中心療法」の理論と実際について
第 5回 アクスラインの「遊戯療法」と保育への適用
第 6回 子どもの発達に伴って出現する行動の理解とその対応
第 7回 集団に入れない子ども、自分を出せない子どもの理解とその対応
第 8回 集団を乱す子ども、自己統制の出来ない子どもの理解とその対応
第 9回 保護者の抱えている様々な問題とその対応
第10回 子どもの事例を中心にした、相談場面のロールプレイング
第11回 同上
第12回 保護者の事例を中心にした相談場面のロールプレイング
第13回 同上
第14回 同上
第15回 これまで学んで来た事について、総括的な疑問・質問などによる協議と学習の再点検


◆成 績 評 価
 出席とレポートで評価。

◆テ キ ス ト
 そのつどプリントを配布して行う。

◆参 考 書
 授業の進行にともなって紹介する。

◆担当教員から一言
 相談は自分が実際にやってみないと本当の力にはならないものです。失敗を恐れず自分を出す事です。