白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 保育内容研究III |   | |
担 当 者 | 佐々加代子 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 乳幼児(障害児を含む)の言語の生活化の質に向かう保育の追及をする。話しことば、書きことばの発達過程、思考活動や発想・想像・創造活動までを見通した内容の検討をする。 ◆授 業 計 画 言語の生活化は言語習得とその運用にある。言語習得は話しことばと書きことば、高次元の言語能力である思考活動や想像、その具体的表現としてのことばの産生や創作表現までを含んでいくことになる。 1.乳幼児の言語習得過程について概観する。 言語習得過程の第一段階である、コミュニケーション関係の成立過程についての学習をする。 習得過程において、重要な役割を果たしていく信号行動系とその機能について体験的に習得していく。 乳幼児の生活と遊びの場面でのVTR、母親の育児日誌、保育の観察記録、保育園や幼稚園の見学観察からの検討をする。 2.障害児の言語習得過程について概観する。 “障害”の見方 歪みの問題とその要因についての検討 3.保育者自身の言語の生活化の実態についての検討 保育活動において、その質を高めていくには、保育を担う保育者の質が問われることになる。乳幼児の言語の生活化の担い手ともなる保育者自身の言語の生活化の状況(受講生の現況について)を言語能力の側面とその運用能力に関連する、人間関係(コミュニケーション)能力について評価をする。その上でその保育者の質への道筋についての検討をする。音声表現も含めてみる。 4.いわゆる言語教材;絵本、紙芝居、パネルシアター、ことばあそび、ペープサート、素話、などの素材とその特徴及びその選択法についての検討をする。 5.対象児の年齢区分別の言語の生活化;かかわりかたの技法 6.創作作品とその表現法;年齢区分なく使えるものを模索し創作する 7.保育場面での表現法;音声を含むかかわりかたの検討 ◆成 績 評 価 出席状況と平常点、演習結果のまとめのレポートとレポートで行なう。 ◆テ キ ス ト 佐々加代子『コミュニケーション能力弱者のQOL援助』犀書房 佐々加代子『発想・想像・表現』犀書房、佐々加代子『発達臨床相談』犀書房 ◆参 考 書 随時提供する ◆担当教員から一言   |