白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 ゼミナールII  
担 当 者 八木紘一郎 開講時期 前後期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 子どもの発想と表現を豊かに育むための効果的援助方法を「造形人形劇活動」を通して身に付ける

◆授 業 計 画
 保育のための「造形人形劇研究」

具体的な方法手段として、「造形人形劇活動」を「できるかな」的な工作人形劇活動として展開する。
1)身近な素材を加工していくプロセスそのものを劇にする=たとえば、「小人のぼうけん」のような紙一枚で行う人形劇を通して、なぜかを考察していく。
2)音楽・リズム・動きを総合的に扱う。
3)絵本や昔話を創造的想像をめぐらしてアレンジする。その際には、原作に関する分析考察を行いながら、上演意図について絞り込んでいく。
 たとえば、「ももたろう」の背景について、なぜ3匹の動物が登場するのか?なぜ他の強そうな動物を連れて行かなかったか?サルや雉たちがきび団子で命をかけて「ももたろう」に加勢するのはなぜか?持ち帰った宝物はどうしたか?ももたろうは、その後どうしただろうか?などを考察しながら、この原作が意図しているメッセージは何か?などを分析し、自分たちはどう考えるか。どういうふうに考えたいか。出かけていく季節は?もし夏だったら、もし秋だったら、冬だったら、モモは一つしか流れて来なかったのか?もしかしたら沢山流れてきたかもしれないなど創造的想像をめぐらす。そうしたなかから、子どもたちに何を見せ、何を考えさせ、何を伝えたいのかを検討しあい、表現として創作していく。
4)上演活動に関する記録
後できちんと分析考察するために記録及びデータをとっていく。(映像・アンケートなど)
5)上演の意味・意義に関する考察
上演した人形劇を通して、見る子どもたちや、保育にどう役立つのかなどについて保育現場と連携して考察して、保育に役立つように検討していく。
6)企画準備から運営・上演・まとめまでの一連の活動を通して、「創造的想像」を実現させる組織的活動の運営調整方法を学ぶ。保育現場における多様かつ複雑な保育環境状況のなかで、個性を生かしあう場としてアート活動のコーディネイトの必要性と具体的な対策技術を習得できるようにしていく。


◆成 績 評 価
 平常点

◆テ キ ス ト
 

◆参 考 書
 

◆担当教員から一言