白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 保育原理I  
担 当 者 金田 利子 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 保育に関する原理的体系的な知識及び考え方について理解する。

◆授 業 計 画
 保育原理IIにおいては、実際の保育の展開過程を扱うが、Iでは、乳幼児の生活・発達と保育の関連、これまでの保育の流れなど、保育とは何かの基本に焦点を置く。出来るだけ今日の子どもの現状から出発し、これからのより質の高い保育を求めることとその理論との関連をつかめるように配慮する。具体的には、次のように15回を配分する。

1回 保育が求められる今日的状況と背景
2回 保育の本質と意義・原理-類的・時代的・世代的・文化的見通しの中で保育の意義を考える-
3回 保育の責任者は誰か- 国・自治体・親・地域住民の関係-
4回 子どもの人権・発達特性と保育-その概観-
5回 同上 -3歳未満児の場合-
6回 同上 -幼児後期の場合-
7回 同上 -障害を持つ乳幼児の場合-
8回 保育の目的・目標と保育の場の諸類型
9回 日本と諸外国における保育の歴史・現状及び保育を巡る諸課題-その概観-
10回 同上 -保育思想の流れ(西欧)と保育-
11回 同上 -保育思想の流れ(日本)と保育-
12回 同上 -東アジアの保育-
13回 社会的保育機関(保育所・幼稚園等)の制度と内容-その保育の特性と目標・方法・環境-
14回 保育所・幼稚園における保育の内容構成の基本方針及びねらいと内容・領域
15回 保育所・幼稚園(乳幼児期)から小学校(学童期)へ


◆成 績 評 価
 出席、日常の授業への参加姿勢(授業往復カード)、課題、及び期末試験より総合的に評価する。

◆テ キ ス ト
 諏訪きぬ編・著『現代保育学入門』フレーベル館
 心理科学研究会編『育ち合う乳幼児心理学』有斐閣コンパクト


◆参 考 書
 白川蓉子他著『育ち合う乳幼児教育保育』有斐閣コンパクト、
 柴崎正行編著『保育原理-新しい保育の基礎-』同文書院、
 岸井勇雄編著『幼児教育の原理』同文書院、
 その他、授業の中で適宜紹介する。


◆担当教員から一言
 次世代を育成する保育について乳幼児や異世代の人々の交流に日常的に関心を持って下さい。疑問を持ち自ら調べるともに質問する問題関心の持続と発展を期待しています。