白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 家族援助論 家族援助を問い直す
担 当 者 金田 利子 開講時期 後期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 今日、社会的保育機関において家族援助が必要になってきている背景を理解し、その目的と方向性および具体的方法などについて、基本的な点について学び、自分自身の見解と見通しがもてるような基礎力を養うことをねらう。

◆授 業 計 画
 家族をどう捉えるかによって、親への言葉かけ自体が変わってくる。そういう点を理解し今日の家族をどう見るかについて考えあい、家族の実態を把握し、具体的な援助の取り組みからその原則を学び、援助の技法についても基本的視点を理解する。さらに大きな視点から何処に向けて援助していくとき展望が開けて行くかについて家族援助の考え方を問い直しつつ考察する。討論を入れつつ、15回に分け以下のように展開する。

1回 21世紀家族の創造とその援助の視点
2回 21世紀家族の展望―近代家族を問い直し、その先を見通す-
3回 現代の社会状況と家族の実態
4回 援助を要する家族の現状と課題
5回 家族援助と地域づくり-主体形成の視点から-
6回 生涯発達・異世代・異文化の相互理解と新たな共生
7回 住環境から家族援助を考える
8回 家族援助の取り組みと原則(1)-保育所・幼稚園・学童保育等を拠点として-
9回       同上    (2)-子育て支援センター等の取り組みから-
10回       同上    (3)-保健センター等での取り組みから-
11回 個別面談の基本的視点と発展的関わり
12回 グループ面談の基本的視点と発展的かかわり
13回 「白梅学園」の広場事業と間接的家族援助
14回 家族援助の方向と社会発展の方向-新しい自治体の設計と家族援助
15回 老若男女の互酬性・共発達の地域づくりと家族援助


◆成 績 評 価
 出席、日常の授業への参加姿勢(授業往復カード)、課題、及び期末試験より総合的に評価します。

◆テ キ ス ト
 金田利子・齋藤政子編著『家族援助を問い直す』同文書院(このテキストは2004年度の「保育原理II」でも使用したので、その際に購入した学生はそれを活用のこと)

◆参 考 書
 授業の進行に従って適宜紹介する。

◆担当教員から一言
 次世代を育成する保育について乳幼児や異世代の人々の交流に日常的に関心を持って下さい。疑問を持ち自ら調べるともに質問する問題関心の持続と発展を期待しています。