白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 社会福祉援助技術 | 子どもや父母を主体者と位置づける 社会福祉援助技術とは何かを考える |
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担 当 者 | 佐野 英司 | 開講時期 | 前後期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 子どもたちとの日常の営みは、親とのかかわり、家族関係と無縁ではない。保育現場でだけでなく、地域とのかかわりとの関係で捉えていくことが求められる。保育士の受け持つ領域は、乳児院、児童養護施設、母子生活支援センター等々においても展開される。子どもを通しての親や家族、地域関係のみならず、その生活を支え、援助していく過程では、様々な制度の活用や専門機関の力も活用できることが求められる。1年間の「社会福祉援助技術」授業を通して、より一層子どもや親の心を理解し、その願いを満たすことを援助できる保育者への道を追求できるよう期待したい。 ◆授 業 計 画 前・後期の通年科目として授業を展開する。授業では地域に生活する住民こそ地域に生きる主体者であるという原則を踏まえ、そこに貢献し得る保育者としての専門性を高めることが出来るよう学びたい。 前期は、子どもをとりまく社会的状況や子どもの生活について社会福祉調査結果をもとに学び、保育者が社会福祉調査を実際に展開する際の手法について習得する。その上で、調査結果から明らかになった課題をどう解決を図っていくかをソーシャルアクションとして学ぶこととする。その上で、この講義の中心であるコミュニティワークに結び付けていくこととしたい。また、後期は、コミュニティワークを展開する上での具体的手法として個別援助技術や集団援助技術を学び、更に再びコミュニティに立ち返り住民主体の福祉に関わる保育者の道を追求して行きたい。 前期 社会福祉援助技術の体系 間接援助技術と直接援助技術 社会福祉調査法 社会福祉調査の実際 社会福祉調査法 ソーシャルアクション コミュニティオーガニゼーションからコミュニティワークへ 後期 個別援助技術、集団援助技術の理論と実際 ふたたびコミュニティワークへ ◆成 績 評 価 毎授業の度に提出するミニレポートと出席状況(平常点)30パーセント、定期試験(レポートです)70パーセントの総合点で評価します。 したがって、出席、遅刻は非常に重視します。 ◆テ キ ス ト 佐野英司著 「保育を学ぶ学生のための社会福祉援助技術」(生協売店で販売) ◆参 考 書   ◆担当教員から一言 1年次での学習の基礎の上に、1年間、受身にならず学生と共につくりあげる授業をめざしたい。 その上で、“子育ち”を父母の皆さんや地域と共に支える保育者の援助技術を追求していきたい。 |