白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 美術〔造形美術とイマジネーション〕 |   | |
担 当 者 | 八木紘一郎 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 この授業では、造形美術の中でも、特に日頃見慣れている生活の中の身近な造形美術をとりあげ、それらの造形美術に込められた意味をイマジネーションをめぐらせて解読していく。身近なところの造形美術を通して、人間にとって、実は目に見えるモノゴト(造形美術)は見えないモノゴトをイマジネーションする方法として存在する関係性と意味を掘り下げる。 ◆授 業 計 画 1)太古の歴史をさかのぼると、人の彫塑は、実は女性像だけが造られていた。なぜ、男性像は作成されていないのか、なぜ、女性像がはじめに造られたのか?何の目的で誰が造ったのかなどを実際の女性像の数々を見ながら考える。 2)ミニチュアのキャラクター人形の世界を取り上げて考える。 (1) 暮らしの中に置かれてきた「招き猫」をとりあげ、その造形美術を通して考える。右手を挙げている意味、 左手を挙げている意味などを考える。 (2) リカちゃん人形など「かわいい人形」を例にあげて人気の秘密、意味などについて考える。 (3) 「箱庭療法」で使われるミニチュアの造形美術世界の意味を考える。 3)異界の造形美術とイマジネーション (1) 多様に描かれ作られた妖精・妖怪・鬼・魔物など異界の生き物の造形美術をとりあげ、人はなぜそのような 造形美術を創作したのかをイマジネーションする。 (2) 異界の生き物の居住する場としての神殿や寺院等の造形美術を考える。 (3) 今は、スポーツとして扱われている、国技の相撲「横綱」のしめ縄と神社のしめ縄の関連、土俵入りの姿や しこを踏むなどの様相のひとつひとつに見られる異界とのコミュニケーションを考える。 (4) 独楽、凧あげなど伝承遊びと言われる昔遊びに見られる異界との関わり 4)サンタ学~クリスマス関連の造形美術を考える~なぜ、サンタの服は赤いのか?サンタ誕生の地、起源、ツリー、丸太の形のケーキ、リースの形状などの意味を考える。 5)白と黒のイマジネーション。白地に描く東洋、黒地に描く西洋。どうして?など 6)図記号とイマジネーション 身近な暮らしの中にある様々な図記号を解読しながら伝達デザインの諸相を考える。 ◆成 績 評 価 平常点 ◆テ キ ス ト   ◆参 考 書   ◆担当教員から一言   |