白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 児童文学の世界 |   | |
担 当 者 | 城戸 典子 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 1.児童文学とは何かについて、またその根底となる「子ども観」「子ども性」について考える。 2.世界と日本の児童文学や絵本を読み、子どもに本を手渡すための基礎知識を学ぶ。 3.伝承的な昔話やわらべ歌の持つ本質的な意義を理解する。 4.アニメやリライト版などと原作との関係や、出版、流通の仕組みを学ぶ。 5.世界と日本の現代児童文学を通して、家族、女性、戦争と平和などさまざまなテーマを考える。 ◆授 業 計 画 1.古典的な児童文学の現代における受容について (1)グリムとアンデルセンについて (2)イギリス児童文学の歴史、特にファンタジーを中心に (3)名作のアニメ化、特にディズニーの影響について 2.伝承文学としての昔話、わらべ歌、また子どものための詩について (1)マザー・グースをめぐって (2)日本の伝承の昔話、わらべ歌について (3)子どものための詩、いわゆる「少年詩」について 3.世界と日本の児童文学ーー近代から現代まで (1)イギリス児童文学の古典から現代まで (2)アメリカ、ドイツ、フランスなど各国の児童文学について (3)宮沢賢治と新美南吉の文学について (4)現代日本の児童文学とその新しい傾向について 4.子ども観の変遷と「子ども性」(チャイルドネス)を考える (1)子どもとは何か、子どもに向けた文学とはどのような意味を持つのかについて (2)表現メディアとしての絵本とその歴史について (3)子どもと本との媒介者の役割について(親、保育者、教師、図書館員、地域文庫、 編集者など) (4)家族、老人と子ども、ジェンダーなどの問題を現代の作品を通して考える (5)差別、戦争といった社会的なテーマを児童文学を通して考える ◆成 績 評 価 出席状況とレポートで評価 ◆テ キ ス ト 毎回、実作を含んだプリントを配布する ◆参 考 書   ◆担当教員から一言 授業で紹介する作品をなるべく多く読んでいただきたい。また授業中に提示する参考資料も、よく見ていただきたい。 |