白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 博物館の現場(博物館実習)  
担 当 者 平賀 明彦 開講時期 前期
授業形態 実習
単 位 数 (3)
◆授業のねらい及び学習教育目標
 1年次の学内実習の成果を生かし、学芸員資格をめざす最後の仕上げとして館務実習を行うが、その事前学習としての意味も含めて、数館の規模や性格の異なる博物館の見学実習を行う。また、見学実習、館務実習のそれぞれについて、事前事後指導の時間を設ける。とくに館務実習前には実習にしの書き方などに習熟する。

◆授 業 計 画
見学実習-次のような博物館見学を予定している。
 ①郷土遺跡資料館として、鈴木遺跡資料館、小平民具庫などの見学。
 ②総合博物館として、パルテノン多摩などの見学。
 ③個人の事跡の顕彰、資料の収集・展示を目的としたした博物館として、平櫛田中館、武者小路実篤
  記念館などの見学。
 いずれも、担当学芸員から、収集資料の内容や展示方法の特徴、あるいはそのための準備や工夫、さ
 さらには、博物館運営の実際や特別展企画のプロセスなど専門的解説や館の案内をしてもらうので、
 良く聞いて、特徴などをメモし、それぞれ実習後レポートして提出する。
 なお、それぞれの館については、事前に手分けして特徴や規模などを調べ報告し合う、事前学習を行
 う。
館務実習-原則として受講生の居住地に近接する博物館で実習を行う。
 おおむね8月~9月の夏期休業中に、1週間~2週間の範囲で、博物館で実習を行う。指導学芸員の
 下、資料収集・保存の技術、展示プラン作成や実際の展示作業、さらには、博物館イベントへの参加
 や作業の補助などを行う。
 毎日の実習については所定の日誌に記録をとどめ、指導学芸員の認印を受ける。その日誌は実習後提
 出し、実習反省会および事後指導の資料とする。
 なお、実習開始前に、事前指導を行い、実習館について下調べをするとともに、実習の心構え、指導
 員の支持を受け方、実習日誌の記載方法などを学ぶ。


◆成 績 評 価
 1年次の学内実習のレポート及び実技、見学実習後のレポート、館務実習の実習日誌及び実習館学芸員の評価を総合して成績を出す。

◆テ キ ス ト
 とくに定めない。

◆参 考 書
 見学館や実習館の下調べに必要な文献などはその都度紹介する。

◆担当教員から一言
 見学場所への集合に遅れないこと。館務実習中には欠席をしないよう健康管理等に努めること。