白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 子どもの歴史 |   | |
担 当 者 | 平賀 明彦 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 これまでの歴史の中で、子どもがどのように位置づけられ、また、子どもへの眼差しがどのような移り変わりを示したのか、そういった子ども観の変遷に根ざして子育てについての考え方はどのように変化したのだろうか。現在の子どもを取り巻く状況や子育てについての考え方を理解する一つのてがかりとして、歴史的過去から今を見つめる手法を試みる。 ◆授 業 計 画 原則として日本の歴史に題材をとりながら検討を進めていくが、必要に応じて、より幅広い視野でみつめられるように、外国史に例をとりながら比較考察することも試みたい。授業の柱立ては以下の通り。但し、順序は入れ替わることがある。 ①西欧中世の子ども観-個としての位置づけの欠如か ②ムチを持った教師、子育てしない両親-子どもへの眼差しは ③16世紀オランダの子どもたち-ブリューゲル『子供の遊戯』が描いたもの ④人間の誕生と子ども-成長・発達をすでに発見か? ⑤縄文人のムラ社会と子ども-集団生活の中での育み ⑥農耕の営みと子どもの位置-大人社会と子ども社会 ⑦律令制下の子ども-口分田の支給は何歳から? ⑧「天平の甍」の子ども観-仏教世界と子ども ⑨争乱の時代の子どもたち-弱者のたどった歴史 ⑩武家社会のしきたりと子どもの世界-元服年齢が意味するもの ⑪庶民教育の広がりと子どもの場所-藩校と寺子屋 ⑫近代化の波と子どもたち-学校教育制度の整備 ⑬家庭生活の近代化と子育て-都市と農村の子どもの居場所 ⑭近代戦争と子ども-子どもの人権、子どもの世紀、権利条約への道 ⑮まとめ-歴史の流れと子ども観の変遷 ◆成 績 評 価 学期末にレポートを課す。また、授業の中で、話のまとまりごとに小レポートを課す。 ◆テ キ ス ト とくに定めない。 ◆参 考 書 その都度紹介する ◆担当教員から一言 必要な資史料は授業中にプリントで配布します。 |