白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | ゼミナールⅡ |   | |
担 当 者 | 中島 好伸 | 開講時期 | 前後期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 アメリカを、白人男性の側から見るのではなく、ネイティヴ・アメリカンやアフロ・アメリカンなどのマイノリティ集団、また女性の側から捉え直す。自分の意見を説得力を持って発表する技能を身につけ、また、さまざまな意見を聞き討論することによって、一人一人の思考、発想法を高めていく。 ◆授 業 計 画 基本的には、1年次のゼミナール(テーマ:アメリカ・文学・英語)を継続する。 すなわち、現在のアメリカ合衆国を理解するために、毎週アメリカに関する新聞記事を報告してもらい、そのニュースに関する歴史的・社会的背景を考える。さらにアメリカを体系的に理解するため、プリントを使用して情報を積み上げ、アメリカという国の特徴を捉まえよう。 2年間で20の文学作品を読む作業を継続し、毎週担当者を決めて報告してもらう。さらに今年度は、これら20の文学作品について書かれた論文を導入して、文学研究とはどのようなものかを理解し、後期から始まる卒業研究の補助としたい。 このような研究をすることによって、少しでもアメリカの現実が見えてくれば、この国が世界のあらゆる出来事に関与しているゆえ、現代世界のありようが見えてくるはずである。 ◆成 績 評 価 ゼミナール内の発表、レポートなどに、出席点を加味して評価する。 ◆テ キ ス ト 必要に応じてプリントを配布する。必読文献については各自で用意する。 必読文献20 N.ホーソン『緋文字』 H.B.ストウ『アンクル・トムの小屋』 M.トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』 L.M.オールコット『若草物語』 T.ドライサー『シスター・キャリー』 K.ショパン『目覚め』 F.S.フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』 J.ウェブスター『足長おじさん』 E.ヘミングウェイ『日はまた昇る』 L.I.ワイルダー『大きな森の小さな家』 W.フォークナー『八月の光』 M.ミッチェル『風と共に去りぬ』 J.スタインベック『怒りの葡萄』 C.マッカラーズ『夏の黄昏』 J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』 A.ウォーカー『カラーパープル』 J.アップダイク『走れ、ウサギ』 T.モリソン『ビラヴド』 J.アーヴィング『ガープの世界』 A.タン『ジョイ・ラック・クラブ』 ◆参 考 書 必要に応じて紹介する。 ◆担当教員から一言 言語は力なり。多読、乱読を極めよう。 |