白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 発達心理学 |   | |
担 当 者 | 西村 章次、小松 歩 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 保育や教育実践における発達の意味を考え、発達に関する基礎的事項について理解する。具体的には、胎児から新生児の発達、話しことばが出る前に育まれる模倣やイメージの力の大切さを知り、コミュニケーションとは「人と人とのかかわり」にあることを知り、それがどう生成されていくのかを学ぶ。障害児の発達の事実にもふれる。さらに、各発達期の特徴と発達領域をおさえて発達援助のあり方を学んでいくことの重要性を理解する(西村担当)。 生涯発達の視点から、その人のいまの姿・行動がどうあるべきか、またどのような援助が必要かが考えられるよう、各発達期の特徴と発達援助のあり方を理解する。具体的には、発達のメカニズム、とりわけ子どもと大人(保育者・教師)の相互作用の重要性を学ぶ。また乳幼児から児童期を中心に発達の基本的特徴(「認知の発達」を軸にする)とそれをもたらす要因について概説する。さらに、各時期の発達を援助する方法を心理学的観点から探る(小松担当)。 ◆授 業 計 画 第1回 「発達とは」―体の障害と知的障害をもつ2歳~4歳の男児と講義者のかかわりから 第2回 胎児の育ち―ニールソンからみた胎児、胎児の生成機構 第3回 新生児の行動―ブラゼルトンの行動評価、映画(VTR版)と講義者自身のかかわり 第4回 新生児反射―Babinski反射とATNR、病的反射にふれて 第5回 10ヵ月~11ヵ月の模倣の力―重症児施設における子どもの発達の実態から 第6回 コミュニケーションとは―感情交流を内包した人と人とのかかわり 第7回 どうかかわるか―各発達期の特徴と発達領域、発達援助のあり方についての学習の導入 第8回 発達のメカニズム、発達段階、発達課題などについて生涯発達の視点から学ぶ 第9回 新生児・乳児期の特徴と援助―運動と認知の発達を中心に 第10回 幼児期の特徴と援助(1)―運動面の育ち 第11回 幼児期の特徴と援助(2)―ことばと認知 第12回 幼児期の特徴と援助(3)―遊びと対人関係のひろがり 第13回 幼児期・児童期の特徴と援助―自己理解と自己統制 第14回 児童期・青年期以降の特徴と援助 第15回 試験 ◆成 績 評 価 出席と筆記試験で評価 ◆テ キ ス ト   ◆参 考 書 講義のなかで紹介します。 ◆担当教員から一言 発達を学ぶことのおもしろさと大切さを知ってもらいたい。 |