白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 民俗学で見る人間  
担 当 者 東  喜望 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 人間は文化の創造主体である。だが、極度に発達した現代文明は、人間を疎外し、自然を破壊して人類の生存さえ危うくしている。この授業ではユーラシア大陸西部とも比較しながら、自然を畏れ敬い共生して生きる近隣アジアの辺境や日本の島嶼の人々の多様な生活文化と精神世界を紹介し、文明の新たな展開を考察したい。

◆授 業 計 画
 講義は、受講者が理解しやすいように、担当者が現地で収集した資料を豊富に配布する。講義の内容はおよそ次のとおり。
 I.はじめに
1.「民俗」・「伝承」とは何か。
2.自然と人間
3.文化とその基層
 II.近隣アジアと日本の海洋民の生活
4.中国・台湾・香港の蛋民
5.東南アジア(タイ・アンダマン・フィリッピン・インドネシア)の漂海民
6.日本の海洋民
 III.近隣アジアと日本の山民・漂泊民の生活
7.中国・香港の客家(はっか)
8.東南アジアの山民
9.日本のサンカ・マタギ
 IV.海洋民と大陸民の死生観
10.日本南西諸島の浄土観
11.西欧の死生観
12.東アジア大陸民の浄土観
13.東南アジア死の儀礼
14.インドネシアの子どもたち
 Ⅴ.むすび
15.アジア民族のコスモロジー


◆成 績 評 価
 定期試験時のペーパーテスト(ノート・配布プリント等参照可)

◆テ キ ス ト
 調査記録・参考記事・写真等を講義資料として配布する。

◆参 考 書
 適宜指示する。スライド・ビデオを必要に応じ上映する。

◆担当教員から一言