白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 近代美術の世界 -フランス絵画を中心に-
担 当 者 池上 英洋 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 子供の教育に美術が有効なのは言うまでもないことですが、子供に美術の素晴らしさを伝えるためには、まず自分自身が「美術とは何か」を理解していることが前提となります。フランスを中心とした近代美術の豊かな歴史を材料に、一緒に観ながら理解を深めていきましょう。

◆授 業 計 画
 授業は以下のような流れに沿って、スライドを一緒に見ながら考えていきます。(扱う主な画家名)

「ガイダンス:絵の<読み方>と、一瞬でのレファランスの作り方」
「ルネサンスとヨーロッパの重心の移動」
「近代欧州の構造変化とフォンテーヌブロー派」
「新旧教の分裂とバロック」(カラヴァッジョとラ・トゥール)
「古典主義とアカデミー」(プッサン)
「ロココからフランス革命へ」(フラゴナール)
「新古典主義とナポレオン」(ダヴィッドとアングル)
「ロマン主義」(ジェリコーとドラクロワ)
「写実主義とバルビゾンの画家たち」(コローとミレー)
「印象派の衝撃」(マネ、モネ、ルノワール)
「後期印象派」(セザンヌ、スーラ、ゴッホとゴーギャン)
「キュビズムほか」(マティスとピカソ)

 また、実際に絵の実物を前にして考えることも大事ですから、一~二回の講義を、次の展覧会への見学で置き換える予定です。受講者は基本的に全員参加となります。一緒に観に行って理解を深めましょう。

<ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展> 国立西洋美術館(上野) 期間:5月29日まで
<ゴッホ展> 国立近代美術館(竹橋) 期間:5月22日まで


◆成 績 評 価
 出席:60%、授業態度や理解度その他:40%

◆テ キ ス ト
 特にありません。

◆参 考 書
 授業内で適宜紹介します。

◆担当教員から一言
 絵を漫然と見るだけでは何も身に付きません。まず、積極性をもって「よく観る」ことから始めましょう。