白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | 日本の近現代史 |   | |
担 当 者 | 平賀 明彦 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 歴史と人間の関わりを考える手がかりとして、日本の近代化を例にとって、その特徴を明らかにしながら、急激な変動の波の中で、人々がどのように時代の流れと関係を持ち、それがまた、次の時代、すなわち現代にどのように影響を与えていったのかを検討する。 ◆授 業 計 画 日本の近代化過程はとても特徴的で、それはそもそもの出発点に由来している。まず、そのスタート地点にたって、当時の様子を思い描きながら、近代化とは何なのかを理解することから始めたい。 授業展開の柱立ては以下の通り。 (1)近代の幕開け-それは黒船来航から (2)世界の情勢と日本の直面した現実-近代化とはそもそも何か (3)「万国対峙」の中での危機意識-尊王攘夷から尊皇倒幕へ (4)新しい夜明けを夢見る-坂本龍馬の描いた国家像 (5)大政奉還から王政復古へ-徳川慶喜の将来予測と歴史の現実 (6)「殖産興業」の最優先課題-経済のしくみをどのように整えようとしたか (7)なぜ「富国強兵」か-軍国日本でなければならなかった理由 (8)「文明開化」の内実は-西欧文明との衝突、その実相は (9)急激な改革と強い政府-天皇、明治憲法、教育勅語 (10)国権と民権の相克-意義を唱える人々の論理 (11)近代化の中の民衆の現実-都市下層社会と農村の貧窮 (12)「脱亜論」が意味したもの-日本とアジアの「近代的」関係とは (13)二つの対外戦争-膨張する日本、日本人とアジアの人々 (14)二つの大戦への道-近代化の歩みの帰結は (15)近代とは何だったのか-現代との関わりの中で ◆成 績 評 価 学期末にレポートを課す。また、授業の中で、話のまとまりごとに小レポートを課す。 ◆テ キ ス ト 特に定めない。 ◆参 考 書 その都度紹介するが、さし当たって、大日方純夫『はじめて学ぶ日本近代史 上・下』大月書店。 ◆担当教員から一言 必要な資史料は授業中にプリントで配布します。とくに歴史の専門的な知識は必要ありません。 |