◆授業科目の目的◆ わた菓子、リンゴ飴、焼きそば、射的。子どもの頃、毎年夏祭りが楽しみではありませんでしたか?それは近所の神社でしたか?それとも地域のおとなたちが子どもたちのために開催してくれたものでしたか?盆踊りは踊りましたか?お神輿は担ぎましたか?21世紀の東京に暮らす私たちは、伝統行事や地域の行事に参加しなくても生きていけます。でも実は伝統や日本文化に触れ、見守られながら、私たちは成長しました。「女性」と「祭り」をキーワードに、日本民俗を学びましょう。そこには先人の知恵がたくさん詰め込まれています。そして地域の行事や歴史、古老が語る言葉に真摯に耳を傾け、自分の意見を持ち、伝える力を身につけましょう。
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◆授業科目の到達目標◆ ・日本文化の多様性を理解する
・女性が民俗の中で大きな役割を果たしてきたことを理解する
・伝統文化を考えることは、現代を考えることであり、自身の生活に生かせるようになる
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◆授業の概要(テーマ)◆ 日本各地の行事や祭りが、誰によって、何のために行われているのか。映像や新聞記事を交えながら学んでいく。また、女性がどのような日常生活を送ってきたのか、授業毎に用意する資料を読み込み、考察する。
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◆授業計画と授業内容◆
1. |
伝統行事・年中行事とそのサイクル |
2. |
おばあちゃんの原宿 |
3. |
遠野物語:柳田國男のもたらしたもの |
4. |
民芸という発見:宮本常一とアチックミューゼアム |
5. |
儀礼・宗教・世界観 |
6. |
両墓制のなぞ |
7. |
神楽と祭り:京都祇園祭りの伝統と革新 |
8. |
女性の民俗1:おんなになる、おとなになる |
9. |
女性の民俗2:婚姻とは |
10. |
女性の民俗3:子育て |
11. |
女性の民俗4:イエと主婦 |
12. |
琉球文化を学ぶ |
13. |
離島社会の暮らし |
14. |
創られる伝統 |
15. |
まとめと復習 |
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準備学習のアドバイス |
自分の住んでいる地域に民俗資料館や博物館があれば、ぜひ足を運んで下さい。またお祭りがあれば積極的に参加してみましょう。 |
成績評価方法と評価基準 |
毎回の講義のリアクション・ペーパー 50%、復習を兼ねた記述式テスト 50% |
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