白梅学園大学/白梅学園短期大学

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2020年度入学にあたってのお祝いのことば 学長

白梅学園大学、白梅学園大学大学院、白梅学園短期大学 入学にあたってのお祝いのことば

 

 

                                学長 近藤 幹生 2020年4月1日

 

 白梅学園大学・白梅学園短期大学・白梅学園大学大学院に入学された362名の皆さん、入学おめでとうございます。そして、皆さんのご家族の方々に、心より、お祝いの気持ちをお伝えします。コロナウイルスの感染拡大を防止するため、とても残念ですが、入学式を実施することができませんが、私から三つのことだけ、話をさせてください。

 

 1点目は、大学での学びについてです。大学では、「自分から学ぶ」という能動性をもってほしいと思います「誰かが教えてくれるから」ということではなく、「自分から動いていく」「質問する、尋ねてみる」ことです。これは、入学前とは大きく異なるので、はじめは、戸惑うことがあるかもしれません。何を学ぶのか、どのような授業科目を選ぶのかも、自分で登録する作業があります。それが大学だと考えてください。そもそも、大学・短期大学・大学院の場は、学問を研究する場です。「問うことを学ぶこと」ということです。「なぜだろうか、どうしてだろうか」と自分で問いを立て「研究すること」「真理を探究していくこと」です。すぐに答えが見つからないかもしれません。なぜだろうかと、「問い悩むこと」が、許されている場、ということでもあります。すぐに答えが見つからないのなら、考えても仕方がないという気持ちがあるかもしれません。でも、驚きや発見、感動をエネルギーにして、問い続け、大事な学びの時間を過ごしてほしいと思います。

 

 2点目です。白梅が建学の理念として、ヒューマニズムの精神をもっていることと学びのかかわりです。ヒューマニズムというと、言葉として難しさがありますが、「一人ひとりの人間が尊厳をもつ存在だ」と考えてみてください。人間として尊厳をもつとは、どのようなことでしょうか?それは、皆さんの存在、一人ひとりは、他の誰とも取り換えることはできないことです。そして、意見や立場が違っても、他者を尊重するというあたりまえの見方・考え方です。白梅学園には、78年の歴史がありますが、時代ともに深められていく、ヒューマニズムの精神を建学の理念とし大事にしています。この見方をもって、現代の課題でもある少子高齢社会、AI社会、グローバル化、多様性社会などを考える。こうした時代のなかで、発展させる考え方だといえます。

 皆さんは、「保育、教育」「心理と発達」「特別支援」「福祉」「介護」など、それぞれ専門分野の学びにすすもうとしています。学問の分野としては、違いがありますが、ここに共通する大きな内容は、子どもや人間、人に関する学問分野ということです。したがって、専門職につくための専門的知識・技術を修得することが必要です。しかし、歴史や文化、法律、文学をはじめ、自然や社会への幅広い教養―リベラルアーツの学びが大事になります。子どもや人間のあり方、自然や社会への見方・考え方など、広く・深くとらえることが必要なのです。リベラルアーツの学びで豊かな人間性を培うことと、同時に専門的力量の修得に力をいれていきましょう。

 

 3点目、最後です。いま直面しているウイルスの不安に対して、勇気をもって、いっしょに乗り越えていきましょうということです。少し、冷静に、想像してみてください。治療・予防・研究の最前線で、医療関係者は休むことなく働いています。また、突然の休校に、先生方は子どもの学習を支える方法をさぐっています。さらに、仕事を休めない親たちを守ろうと、学童保育や保育の関係者は、時間も伸ばし保育に奮闘しています。貧困の問題に取り組む関係者は、食事を届ける活動をされています。他にも、品物を確保するために昼夜を問わず働く、商店の方々もいます。ここには、人間としての誠実な生き方があります。見えない相手とのたたかいといえますが、私たちも、自分の健康を守り、冷静に考え、判断しましょう。誰かを非難し責めることではなく、支え合いましょう。私たちも一人ひとりが生活を振り返り、与えられた職務を誠実におこなうことを大事にしたいです。もちろん、皆さんにとっては、本学における学びに全力投球することこそが、一番肝心なことです。どうか、いっしょにのりこえていきましょう。困難さはありますが、科学的知見に基づき判断し、大学教育の場では、一人ひとりの人権を尊重することを基本とし取り組みをすすめます。私は、こうした現在の課題からもヒューマニズムの精神=人間への尊厳を、さらに深め豊かにしていけると考えています。

 

 皆さんを迎える先生方は、それぞれ専門分野の研究をかさね、教育に奮闘くださいます。そして私たちは、教員・職員と学生とのコミュニケーションを、瞳のように大事にしていきます。安心して、白梅での学びをすすめてほしいと思います。

 

 白梅学園は2022年3月に創立80周年を迎えます。歴史を学び、新しい大学・短大の建物をめざすプランに着手しました。皆さんを迎えて、いま、全教職員で、新たなる夢の実現へ全力投球していく決意です。

 どうか、勇気をもち、お互いに、つながり支え合いましょう。毎日の学生生活、学びを大事にする、一度しかない、白梅での自分らしい楽しい学生時代を築いていきましょう。

 

2020年4月1日

白梅学園大学・白梅学園短期大学・白梅学園大学大学院

学長 近藤幹生

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